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「ねえ~♡ いいでしょもっとぉ~♡」って布団に体をこすりつけるんだけど、目覚まし時計ちゃんが「何やってるの! あんたもうそんなことしないって言ったじゃない!」ってビンタしてくれるし、明日のビンタ時間は午前三時半の予定。
大学サークルの同期で外見がハーフっぽくてそこそこかわいいのに飲み会で「一番好きな映画はジャッキーの形意拳シリーズです♡」って言ってた女(空手有段者)を思い出した。酔っぱらったそいつは正拳突きを僕の眉間に叩き込んできたりしたけど、あいつは今も元気に誰かを殴っているのかな。
超至近距離でお子さまカップルがいちゃいちゃワンインチパンチし合ってるの見たい。きっとブルース・リーのファンに違いない。若いのに感心なことだ。
言っときますけど、僕は美少女ですからね。実写アイコンにしたらフォロワーがわっさわっさですよ? 特定されるのがいやだから実写アイコンにはしませんけど。ほんとですよ?
田舎の海沿いを歩く。年寄りが多いこのあたりでは、家の明かりが消えるのが早い。23時を過ぎれば真っ暗。昼の熱を冷ますかのようにポツポツと雨が降っている。アスファルトが発する雨のにおいを吸い込んだ。いい夜だ。そう思った瞬間、僕は車の中でいちゃつくカップルを見てしまい海に身を投げた。
世の中にはエンジン音を聞いただけで笑えちゃうようなバイクがある。僕にとってのそれはビューエルの1200ccで、その壊れたトラックみたいなガラガラとしたエンジン音には心躍った。いつか欲しいなあ。もうビューエルの新車は出ないけど。また作ってくれないかなあ。
仕事上よくわからないことがあったので課長に聞きに行った。「課長、あれどうなったんですか?」「ん、あれなあ。別にやらなくてもいいけどなあ。まあ、濱やっといて」まじかよ。知らん振りしておけばよかった。



濱五郎










