あと、杉本さんの曽根崎心中に対するぬかりない考察。仏教観。そして素材に対する知識。日本に対する歴史や精神性の考察。ビジュアルに対する美意識。フェイクの扱い方。とにかくシビアでストイック。「プロ」ってこういうことなんか、となんかすっごいしみじみと感じた。
原本を完全復活させた「曽根崎心中」。テレビではテロップ出してくれるから、聞くだけじゃよくわからない言葉も、意味が追いやすい。そこで思ったのは、言葉が美しい、ってこと。杉本さんが言っていた、日本人の根底に流れている共通したセンス、ってのが、ここにも当てはまると思った。
ETV特集の杉本文楽ドキュメント、感動してしまった。拍手喝采の客席。上演後、伝統の世界に徹し芸を磨いてきた人達の「普段では味わえない」という嬉しそうな顔が印象的。人間国宝はどんな気持ちでこの企画に志願したんだろう。そのことを思うと胸が震える。
ツイッターの「次ページ」に値する「もっと」って言い方、私らの欲を顕著に顕しててなんかこわい。まんまとツイッターの手中に入っちゃってる感じがする。



加藤 朝

